グリストラップの清掃業者を選ぶときに絶対チェックすべき4つの重要ポイント

グリストラップ清掃業者の選び方

グリストラップの清掃業者はたくさんあり、どこに頼めばいいのか悩ましいですよね。専門的でよくわからないことも多いと思います。そこで業者選びに失敗しないよう、次のポイントを必ずチェックしてみてください。

  • 清掃方法をチェック
  • 広域対応業者かどうか
  • 産業廃棄物収集運搬業許可証があるかどうか
  • 信頼できる業者の見分け方
清掃の手法をチェック

グリストラップの業者清掃の方法は主に3つあります。

清掃方法 概要 特徴
石鹸化工法 グリストラップに溜まった油脂を特殊な薬剤で石鹸水に変えて槽内を清掃する方法 環境に良いのに費用も安く、グリストラップを丸ごと洗えて非常に清潔という非の打ち所のない方法ですが、特許技術であり対応業者が限られる。
バキューム法 バキューム機器を使って槽内の油脂や汚泥を吸引する方法 バキュームだけではグリスト槽内は綺麗にならず、配管の奥に溜まった油脂や汚泥は蓄積していく。
エマルジョン法 油脂を薬剤で乳化させて油を除去する方法 バキュームが使えない場所でも清掃できるが環境汚染の原因となるため禁止している自治体が多い

他にもオゾン方式やバクテリア方式(バイオ方式)などもありますが、初期費用が非常に高額だったり人体に有害だったりとデメリットが目立つので、今は採用している業者は少数です。エマルジョン法は水と油が再分離して河川に流れる可能性があり、環境汚染の原因となるため、禁止している自治体も多いです。

現在の主流はバキューム法ですが、コストや環境面から石鹸化工法が注目されています。

広域対応業者かどうか

業者を選ぶ際には、対応可能地域も重要なポイントです。広域対応の業者であれば、店舗が増えて別店舗の清掃を依頼するときも、同じ業者に頼めます。一方、対応地域が限られている業者は、別店舗の清掃をしたいなら新たな業者を探す必要があり、手間がかかることも。

広域対応業者なら、業者ネットワークが広いので、緊急時に迅速に対応してもらえる可能性も高まりますよ。

産業廃棄物収集運搬業許可証があるかどうか

バキューム法で清掃する場合、清掃業者が産業廃棄物処理の許可を持っていることを確認しましょう。さらに環境省が認めた優良産廃処理業者なら、法令遵守はもちろん事業内容に透明性があり、財務内容も安定している信頼できる業者です。優良産廃処理業者かどうかを調べるには、「優良さんぱいナビ」で検索がおすすめです。汚泥と廃油の収集・運搬の許可を持っていれば、グリストラップ清掃に関しては優良業者なので、業者選びに迷ったら活用してみてください。

なぜ産業廃棄物の許可証が必要なのか?石鹸化工法であれば産業廃棄物処理は不要ですが、バキューム法で出た油脂や汚泥は、産業廃棄物として適切に処理しないといけないと法律で決まっているからです。許可を持たない業者に依頼すると、清掃を依頼した店舗が法令違反となりかねません。そのため、業者の許可証を確認し、信頼性を確かめましょう。

信頼できる業者の見分け方

信頼できる業者かどうかを判断するために、以下のポイントをチェックしましょう。

  • 実績:業者の過去の実績を確認し、多くの実績がある業者を選ぶと安心
  • 口コミ:実際に利用したお客様の口コミや評判を調べ、業者の評価を確認

実績は清掃業者のホームページに記載されていることが多いです。口コミは、Google検索やSNSでの調査が有用です。業者清掃をしたことがあるオーナー仲間がいるなら、直接聞くのもいいでしょう。

グリストラップ清掃業者のよくあるトラブルと回避策

グリストラップの清掃を業者に依頼したらトラブルに巻き込まれた!なんてことを避けるために、よくあるトラブルと回避策をご紹介します。

作業中に設備損傷

清掃作業中にグリストラップの一部が壊されることがあります。原因は作業員の不注意や技術不足など。そのため、業者が設備損傷に対する保険に加入しているかどうかを確認しましょう。保険に加入している業者であれば、万が一の損傷時にも安心です。

契約前に損傷が発生した場合の対応策について、業者に確認してください。万が一の際の修理費用の負担や修理方法について聞いておくと、設備損傷が起こってもスムーズに対応できますよ。

清掃が不十分

清掃後にもかかわらず、グリストラップ内に汚れが残っている場合があります。これは、清掃方法が不適切であったり、作業が不十分であったりすることが原因です。

このトラブルを回避するためには、業者がどのような清掃をするのか具体的に確認することが大切。業者は過去の実績写真を持っていることもあるので、契約時に聞いてみると見せてくれるかもしれません。実際に利用した人のレビューがあれば、さらに安心できますよ。

追加費用の請求

悪質な業者の場合、「汚れがひどい」などの理由で、追加費用の請求がされるトラブルもあります。事前に見積をしていたのに、追加請求されるのはストレスですよね。

追加費用請求のトラブル回避には、清掃前の現地調査が肝心です。そして契約書に追加費用の発生が記載されていないかどうかもチェックしましょう。不明確な料金体系になっているなら、契約時に確認しておいてくださいね。

グリストラップ業者清掃は「石鹸化工法」がおすすめ

グリストラップの清掃方法は、バキューム法か石鹸化工法が多いですが、おすすめは石鹸化工法です。石鹸化工法の詳しい内容と、おすすめの理由を解説します。

石鹸化工法とは

石鹸化工法とは、グリストラップ内の油脂を石鹸水に変えて清掃する方法です。廃油と水酸化ナトリウムで廃油石鹸ができる!という化学実験がありますが、石鹸化工法はこの原理を応用したものになります。石鹸化工法では、水酸化ナトリウムを含む特殊な薬剤と、槽内の油脂を撹拌させる機器を使って清掃します。

石鹸化工法をすすめる理由

石鹸化工法のメリットは次の4つです。

  • 配管もきれいになる
  • 産業廃棄物処理がないので低コスト
  • 大きな器具を使わないのでグリストラップを損傷させる可能性が低い
  • 環境に優しい

石鹸化工法でできた石鹸水が配管を通って下水に流れるので、グリストラップから続く配管もきれいになります。また廃棄物が出ず、石鹸水は自然に分解されていくものなので環境にも優しいです。

石鹸化工法については、以下の記事で詳しく解説しています。

» 石鹸化工法「グリピカ」とは?

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